ダビデとヨナタンの友愛ストーリー序章2021年06月13日

ダビデがサウルと語り終えたとき、ヨナタンの心はダビデの心に結びついた。ヨナタンは、自分自身のようにダビデを愛した。  
                    サムエル記第一 18章1節

サウルは、ダビデを殺すと、息子ヨナタンやすべての家来に告げた。しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデを非常に愛していた。     サムエル記第一 19章1節

 サムエル記第一20章は、聖書の中でもとても印象に残るダビデとヨナタンの友愛ストーリーが記されています。ヨナタンの父サウル王が、ダビデを殺そうとすることに、身をもって守ろうとするヨナタン。殺伐としたサウル王とダビデの関係を優しく包み込む友愛ストーリーです。
 しかし、その友愛ストーリーは、サムエル記第一20章から始まっているのではありませんでした。上記の通りサムエル記第一18章から語り始めています。「ヨナタンの心はダビデの心に結びついた。ヨナタンは、自分自身のようにダビデを愛した」(サムエル記第一18章1節)、「サウルの息子ヨナタンはダビデを非常に愛していた」(サムエル記第一19章1節)。
 このヨナタンのダビデに対する友愛は、旧約聖書の神さまの教え、新約聖書のイエスさまの教えとも重なります。

あなたは復讐してはならない。あなたの民の人々に恨みを抱いてはならない。あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。わたしは主である。
                            レビ記19章18節

『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第二の戒めも、それと同じように重要です。                マタイの福音書22章39節

 「あなたの隣人を自分自身のように愛する」このことを実践したヨナタンの存在に慰められます。
 そして今、あなたの目は、ダビデを攻撃し続けた「サウル王」的な人だけに向けられているかもしれませんが、神さまは必ず、あなたにとっての「ヨナタン」的存在をも備えていてくださいます。ですから安心して今週も歩みましょう。そして私たちも誰かのヨナタンになれるように祈りましょう。 (吉持日輪生)

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