権威の移り変わり2021年09月26日

①サウルの家とダビデの家が戦っている間に、アブネルがサウルの家で勢力を増していた。              サムエル記第二3章6節
②アブネルはヘブロンに戻った。ヨアブは彼とひそかに話そうと、彼を門の内側に連れ込み、そこで彼の下腹を刺した。こうして、アブネルは、彼がヨアブの弟アサエルの血を流したことのゆえに死んだ。後になって、ダビデはそのことを聞いて言った。「ネルの子アブネルの血については、私も私の王国も、主の前にとこしえまで潔白である。             サムエル記第二3章27~28

上記①に登場する「アブネル」は、サウル王のおじさんネルの子、つまりサウルのいとこであり、サウル王の側近中の側近。一方②に登場する「ヨアブ」は、ダビデの甥で、やはりダビデの側近中の側近。今回の章に記されているこの二人、アブネルとヨアブに目を留めたいと思います。
 上記①に記されている通り、サウル王が亡くなった後、サウル王の側近であったアブネルが台頭し、勢力を増していきます。その後サウル王の息子イシュ・ボシェテからの指摘をきっかけに、アブネルはダビデに近づき、ダビデの元で権力維持を考えたのでしょう。しかし、ダビデの側近ヨアブは個人的な恨みを晴らす目的で、ダビデに相談なく、アブネルを殺害してしまいます。
 目まぐるしい権力の移り変わり、そして権力を我がものとするための様々な行動。ちょうど自民党総裁選挙の時だからでしょうか、昔も今も変わらない人の姿を見る気がします。
 聖書は、権力に翻弄されやすい私たちにこのように語っています。

人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。したがって、権威に反抗する者は、神の定めに逆らうのです。逆らう者は自分の身にさばきを招きます。
                      ローマ人への手紙13章1~2節

 私たちは、一般市民に与えられている選挙権を誠実に忠実に担いつつ、かつキリスト者としては、立てられた権威に従いつつも、権威を授けてくださっている神さまに、権威を授けられた一人ひとりが、その働きを誠実に忠実に担うことができるように祈る責任があります。新しい日本のリーダーのために祈りましょう。      (吉持日輪生)

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