ダビデのように歩もう!2021年09月12日

サウルもヨナタンも、愛される、立派な人だった。生きているときも死ぬときも、二人は離れることはなく、鷲よりも速く、雄獅子よりも強かった。
                         サムエル記第二1章23節

あなたのために私はいたく悲しむ。私の兄弟ヨナタンよ。あなたは私を大いに喜び楽しませ、あなたの愛は、私にとって女の愛にもまさって、すばらしかった。
                         サムエル記第二1章26節

 さて今回からサムエル記第二です。そしてサムエル記第二1章は、とても興味深い内容となっています。サムエル記第一31章でサウル王の死ぬ場面が丁寧に記述されているからこそ、余計にサムエル記第二1章に登場するアマレク人の嘘の言動が際立っています。アマレク人は、サウル王を死に至らせたことを「手柄」としてダビデに報告しているように読めますが、ダビデは、これまでと同様「主に油注がれた方」としてサウル王に敬意をもって対応しています。
 それだけではありません。19節以降に記されている「哀歌」では、上記引用個所にある通り、サウル王に対する評価を尊敬をもって歌っています。ダビデも、サウル王から受けた様々なことを思い返せば、当然たくさんの恨みつらみが湧き起こってきたことでしょう。しかし、ダビデはその道を選ばず、「主に油注がれた方」として、サウルの良いところ、素晴らしいところを取り上げたのでしょう。
 私たちも、私の周りにおられるお一人お一人が、神さまによって備えられた存在であることを覚えつつ、その方の悪いところを思い返し、数えるのではなく、その方の良いところを思い出し、数えるようにしましょう。

わがたましいよ 主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。                          詩篇103篇2節
                              (吉持日輪生)