イエス・キリストの福音の影響を知る2019年06月02日

だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。                            コリント人への手紙第二 5章17節                                    
 イエス・キリストの福音を受け入れる(信じる)時に、私たちの人生は大きく変えられます。罪の赦しを体験し、罪の束縛から解放され、自由にされる新しい人生が始まります。過去に受けた心の傷や大きな失敗から来る心の咎(とが)めから解放され、癒やしを経験します。パウロがコリントの教会に書き送った「古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」という言葉はなんと希望に満ちた宣言でしょうか。洗礼式における救いの証しを聞くたびに、私たちもイエス・キリストを信じ、救われた時の鮮明な体験を思い出します。
 救いの喜びと新生(新しく生まれ変わること)の確信は、私たちの信仰生活の基盤となりますが、クリスチャンとしての歩みは、古い自分やなかなか改善しない弱さとの戦いであることを私たちは知っています。しかし、福音の影響は人生に一度きりではなく、人生全体を通してもたらされるものであり、イエス・キリストの姿に私たちを造り変えていくことを知る必要があります。「福音の再発見」の著者であるスコット・マクナイト師はこのように説明します。「ここに福音の奥義がある。イエスに関する良い知らせを宣言するとき、神の霊が人間に信仰を呼び覚まさせ、その目覚めが、新しく造り変えられた人生へと私たちを導くのである。この過程は、一回で完了するものではない。神は私たちの内で、また私たちを通して、私たちの現在の姿を、神が本来意図しておられる将来の姿へと変えて下さるのだ。(1)」 イエス・キリストの福音との出会いはあなたの人生をどのように変えたでしょうか。そして今もどのように変え続けているでしょうか。「栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。」(コリント人への手紙第二3章18節)のみことばが実現して行くことを期待しましょう。(笠川路人)
(1) スコット・マクナイト 「福音の再発見」(キリスト新聞社、2013年)225頁

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