すべてのことがともに働いて益となる2022年01月16日

イスラエルの人々はユダの人々に答えて言った。「われわれは、王のうちに十の分を持っている。だからダビデにも、あなたがたよりも多くを持っている。なぜ、われわれをないがしろにするのか。われわれの王を連れ戻そうと最初に言い出したのは、われわれではないか。」しかし、ユダの人々のことばは、イスラエルの人々のことばより激しかった。                サムエル記第二19章43節

 サムエル記第二19章は、ダビデ王の前に登場する人物が、めまぐるしく入れ替わります。ダビデ軍の長ヨアブ(1~7節)、祭司ツァドクとエブヤタル(11~12節)、アマサ(13節)、バフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイ(16節、18~20節、23節)、ツィバ(17節)、ツェルヤの子アビシャイ(21~22節)、サウルの孫メフィボシェテ(24~30節)、ギルアデ人バルジライとキムハム(31~40節)などです。そして最後41~43節は、イスラエルの10部族の人々とユダの2部族の人々とのやりとりで終わっています。この時代は、まだイスラエルが北王国と南王国に分裂していない時ですが、分裂の可能性を感じさせる内容となっています。
 この章を最後まで読み終えて残る印象は、ダビデ王のテキパキとした適切な対応と、「雨降って地固まる」ではないけれども、確固たるダビデ王の体制が整えられていったことを感じさせられます。新約聖書の言葉で表現するならば、下記のことばでしょう。

神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
                        ローマ人への手紙8章28節

 私たちも、2022年の歩みが必ず神さまによって「すべてのことがともに働いて益となる」と信じ、また期待して歩んでいきましょう。 (吉持日輪生)