20130915 孤独にどのように対処するべきか2013年09月15日

「あなたは、何とかして、早く私のところに来てください。」
テモテへの第二の手紙4章9節

 伝道者パウロは愛弟子テモテに手紙を書き、何とかして、早く彼のところに来て欲しいと伝えました。この時パウロは孤独だったからです。孤独であることは、私たちのいろいろな経験の中でもっともつらく悲しいものの一つではないでしょうか。偉大な伝道者パウロもテモテの来訪を「何とかして、早く」と強く求めるほどに、孤独を感じていました。私たちはどのような時に孤独を感じ、寂しさを覚えるのでしょうか。
 第一に、私たちは人生の節目に立つ時孤独を感じるものです。この時パウロは人生の第四コーナーを回り、最後の走り場に直面していました。今までとは違った人生のステージに立つ時、私たちはみな孤独を感じるものです。第二に、人々との関係を失うときです。愛する人の死に直面する時、また退職して職場の人々との関係を失う時、私たちは孤独を感じます。パウロの場合、今まで共に働いていた親しい人々が彼のもとから離反して行ったことです。私たちは批判されたり、拒絶されることを通しても孤独を感じます。
 ではどのようにすれば孤独に対処することができるのでしょうか。第一に、神様の臨在を覚えることです。パウロはこう言っています。「しかし、主は、私とともに立ち、私に力を与えてくださいました」と。たとえだれも自分の側に立つ人がいなくても、神様は私たちの側を離れず、見捨てず、いつもともにいてくださるのです。第二に、パウロは投獄という孤独な体験を、ただ嘆き悲しむ時として無駄に過ごさなかったことです。むしろ貴重な時として、多くの人々のために祈り、聖書を学ぶと時として用いたことです。新約聖書のパウロの手紙のいくつかはこの獄中から書かれ、今日まで多くの人々に励ましと重要な真理を提供し続けているのです。パウロの偉大さは、孤独な状況に置かれていても、自己憐憫に陥ることなく、他の人の必要のために仕えるという彼の人生の大切な目的を見失わないことでした。