勝利だけではないダビデ王の姿に倣おう2023年05月14日

主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。
                     歴代誌第一 18章13節後半

 歴代誌第一18章には、ダビデ王の勝利がまとめられています。「ペリシテ人」(1節)、「モアブ」(2節)、「ツォバの王ハダドエゼル」(3~4節)、「ダマスコのアラム」(5~7節)などへの勝利が記されています。そしてその勝利の事実が、ハマテの王トウのようにダビデ王に贈り物を送り、ダビデ王との戦いを避ける状況をもたらしたことも記されています。それほどに当時のダビデ王の力は、圧倒的なものだったのでしょう。
 このようにダビデ王の勝利や、圧倒的な強さが記されている章のように読める歴代誌第一18章ですが、その戦いの勝利、圧倒的な勝利の記録と合わせて記されている内容が、神さまが住まわれる神殿建設への備えです。ダビデ王自身が建てたいと願ったけれども、神さまに止められ、自分の息子ソロモンの世代に建てられるであろう神殿建設の準備をダビデ王は着々と進めていたのです。ダビデ王は、神殿建設は自分にはできないけれども、自分にできることとして、神殿建設の備えを喜んで担ったのでしょう。

ダビデは、ハダドエゼルの家来たちが持っていた金の丸い小盾を奪い取り、エルサレムに持ち帰った。またダビデは、ハダドエゼルの町ティブハテとクンから、非常に多くの青銅を奪い取った。これを用いて、ソロモンは、青銅の「海」や柱、および青銅の器を作った。               
                  歴代誌第一 18章7~8節

彼は、息子ハドラムをダビデ王のもとに遣わし、安否を尋ね、ダビデがハダドエゼルと戦ってこれを打ち破ったことについて、祝福のことばを述べた。ハダドエゼルがトウにしばしば戦いを挑んでいたからである。トウは、金、銀、青銅の、あらゆる器を贈り物とした。ダビデ王は、それらもまた、彼がすべての異邦の民、すなわちエドム、モアブ、アンモン人、ペリシテ人、アマレクのもとから運んで来た銀や金とともに、主のために聖別した。 
                   歴代誌第一 18章10~11節

 勝利しておしまいではなく、また神殿建設ができないから何もしないのでもなく、ダビデ王のように、私たちもできることを喜んで担い、進めていく者になりたいものです。今週も、神さまのために自分にできることを喜んで担っていきましょう。(吉持日輪生)

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