ほのかな希望の光2022年10月09日

アハズヤの母アタルヤは、自分の子が死んだと知ると、ただちに王の一族全員を滅ぼした。                       列王記第二 11章1節

 上記聖書箇所に記されている「アハズヤの母アタルヤ」は、かつて列王記第二8章26節に登場していました。

アハズヤは二十二歳で王となり、エルサレムで一年間、王であった。彼の母の名はアタルヤといい、イスラエルの王オムリの孫娘であった。      
                       列王記第二8章26節

 「イスラエルの王オムリの孫娘」とありますので、オムリ王がどのような王様だったかをふりかえると、「オムリは主の目に悪であることを行い、彼以前のだれよりも悪いことをした」(列王記第一16章25節)とあります。そしてこのオムリ王の子どもが、「彼以前のだれよりも主の目に悪であることを行なった」(列王記第一16章30節)と書かれているアハブ王となります。
 つまりアタルヤという女性の回りには、「主の目に悪であることを行なう」祖父オムリ王、父アハブ王が存在していました。そのことを知ると冒頭引用箇所で淡々と記されているけれども、とても残酷な「ただちに王の一族全員を滅ぼした」というアタルヤの行動もうなずけます。このような強い「悪の流れ」の中にあって、神さまは、いつも「ほのかな希望の光」を用意していてくださいます。

しかし、ヨラム王の娘で、アハズヤの姉妹のエホシェバは、殺される王の子たちの中からアハズヤの子ヨアシュをこっそり連れ出し、寝具をしまう小部屋にその子とその乳母を入れた。人々が彼をアタルヤから隠したので、彼は殺されなかった。 
                 列王記第二11章2節

 「こっそり連れ出され、隠されていた」ヨアシュは、祭司エホヤダの助けの中、7歳で王になり、祭司エホヤダとともに、ユダ王国の信仰を整えていきます。
 私たちの信仰生活を整えるために神さまが備えてくださる「ほのかな希望の光」を今週も大切にしながら歩ませていただきましょう。    (吉持日輪生)

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