雄大な神さまのご計画2017年11月19日

あなたの先祖たちは七十人でエジプトへ下ったが、今や、あなたの神、主は、あなたを空の星のように多くされた。           申命記10章22節

 上記、申命記10章22節は、短い一節ですが、イスラエルの歴史を思い起こさせます。冒頭の「あなたの先祖たちは七十人でエジプトへ下った」。ここからは、創世記37章から始まる「ヨセフ物語」を思い起こさせます。ヨセフが17歳で奴隷商にエジプトへと売り飛ばされ、13年という年月を経て、エジプトで兄弟たちと再会する感動のストーリーです。
 また上記聖書箇所の後半「主は、あなたを空の星のように多くされた」からは、創世記15章の神さまとアブラハムとの約束「そして、彼を外に連れ出して仰せられた。『さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。』さらに仰せられた。『あなたの子孫はこのようになる。』」(創世記15章5節)を思い出します。そして、ここでの約束通り、アブラハムの子孫は「空の星のように多くされた」(申命記10章22節)のです。
 創世記15章で、神さまがアブラハムに約束してから約600年後、またヤコブ一族70人がエジプトに下って来てからは約400年後のモーセの時代に、アブラハムの子孫は、まさに「空の星のように多く」という約束が現実となったのです。神さまのスケールの大きさを感じます。
 2017年も、終わり近づいているこの時期にあって、一年を振り返り、達成感の乏しさを感じる私にとって、神さまとの約束実現に約600年という歴史が刻まれていることを思う時、遅々として進まない日本宣教も、もっと大きな気持ちで、天の父なる神さまに期待しつつ歩むことが大切なのだと慰められます。
 師走前の気忙しい中にあって、雄大な神さまのご計画に思いを馳せ、その神さまに期待し、焦らずに、その日その日にできることをしっかりと担っていきましょう。(吉持日輪生)