20151108 全能の神(エル・シャダイ)さまを知るために2015年11月08日

神はモーセに告げて仰せられた。「わたしは主である。わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに、全能の神(エル・シャダイ)として現れたが、主という名では、わたしを彼らに知らせなかった。      出エジプト記6章2~3節

モーセとアロンがパロに語った「わたしの民を行かせ、荒野でわたしのために祭りをさせよ」(出エジプト記5章1節)はきっぱり断られ、モーセとアロンのとった行動ゆえに労役がさらにきつくされた民からは批判され、とモーセとアロンの置かれている状況はとても厳しいものでした。そのような中にあるモーセとアロンに神さまは語りかけられます、「わたしは主である」と。しかも「わたしは主である」との語りかけは1回だけではありません。上記の出エジプト記6章2節以外に「それゆえイスラエル人に言え。わたしは主である」(6節)、さらに「わたしは主である。わたしがあなたに話すことを・・・」(29節)と繰り返し語られています。
さらに今回の「わたしは主である」には、もう一つの神さまの特徴が重ねられていました。それが3節の「全能の神(エル・シャダイ)」です。神さまは、この出エジプトのプロセスを通して「すべてをなすことのできる神」であることを示したかったのです。そのためにモーセとアロンを窮地に追いやられているのです。モーセは自分の置かれている状況を次のように分析しています。「しかしモーセは主の前に訴えて言った。『ご覧ください。イスラエル人でさえ、私の言うことを聞こうとはしないのです。どうしてパロが私の言うことを聞くでしょう。私は口べたなのです。』」(出エジプト記6章12節)。モーセはよく分かっていました。自分が口べたであることも、またイスラエル人でさえ自分の言うことを聞いてくれないのに、パロが聞いてくれるわけがないことも。しかし全能の神(エル・シャダイ)さまは、この後、口べたなモーセを用い、確かにイスラエルの民の出エジプトを完成、完了なさいました。
もしかするとあなたが今、窮地に追いやられているのも、あなた自身が全能の神さまを知るためなのかもしれません。今週も全能の神(エル・シャダイ)さまに信頼して歩ませていただきましょう。          (吉持日輪生牧師)