20150823 インターンシップ(教会での現場研修)2015年08月23日

「神よ。私を探り、私の心を知ってください。」詩篇139編23節a

牧会学修士2年目のプログラムに教会インターンシップがあります。日本の神学校であれば奉仕神学生の制度に当てはまりますが、このプログラムでは1年間にわたって、2週間に1度の奉仕先教会の主任牧師との面談、同じく隔週での授業、各学期末には主任牧師の報告書と学生のレポートの提出が求められます。授業では将来の牧会で経験するであろう、教会内で起こる様々な問題の解決方法について学びます。具体的には事例研究を通して、問題解決のための3つのプロセス(過程)を学びました。1.自己内省(まず自分を見ることで状況を客観的にとらえる)2.他者の分析、起こっている問題に対する理解を深める 3.解決案の検討 (神学的な解釈や祈りの結果から導かれる解決策を検討する)まず、最初に大切なことは、問題が起こったときにその出来事に対する自身の感情を確認するところから始めます。問題そのものよりも先に「なぜ怒っているのか?失望しているのか?」について理由を考えることで、問題を客観的に捉える準備をすることができます。教会の奉仕において意見の相違や摩擦は常に起こることであり、ストレスやフラストレーション(欲求不満)は自分の期待が叶えられない時に発生します。このような状況においてはクリスチャンとしての成熟が最も問われます。自分が期待すること(やりたいこと)を絶対的にしないためには謙遜が必要であり、「私が正しいと思うことを、他の教会のメンバーも必ずしなければいけない」という考えを捨てることができるかが、真に謙遜であるかどうかの分かれ目になります。私自身のインターンシップは奉仕先の教会の複数牧会のチームの中で、先ほどのプロセス1(自己内省)をとことん訓練する機会を頂きました。他のスタッフに対する嫉妬や、競争心やプライドが奉仕にどのように影響しているのかを知り、それらを現場での奉仕を通して取り扱うことを経験しました。それらの学びは伝道師として仕える上でとても役立っていることを実感しています。次回は福音の文脈化についての学びについて話します。(笠川路人伝道師)

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