20121118 地の塩、世界の光2012年11月18日

「あなたがたは、地の塩です。・・・ あなたがたは、世界の光です。」
マタイの福音書5章13~14節
 イエス様は弟子たちに「あなたがたは地の塩です。あなたがたは世界の光です。」と言われました。この有名な言葉を覚えるたびにクリスチャンとして身が引き締まる思いが致します。第一に、イエス様は「あなたがたは」という代名詞をたいへん強く言い表しています。すなわち「あなたがただけが、地の塩であり、あなたがただけが世界の光なのです。」と言っているのです。もしクリスチャンが地の塩、世界の光でなければ、この世界の腐敗を押しとどめ、この世界の暗闇を明るくすることはできないと言うのです。この世界でクリスチャンは時として蔑まれたり、軽んじられたり、ひどい目にあったりすることがあるかもしれませんが、イエス様はクリスチャンが世界の希望であると教えているのです。
 第二に、「あなたがたは」と言って複数形でクリスチャンを表しています。それは教会全体を指し示しています。塩は一粒では限界があります。しかしまとまってこの世界に散らされて行くとき、大きな働きをすることができるのです。また光も一筋では弱いものですが、全体としてまとまれば大きな光を生み、世界を照らすことができるのです。この世界は罪のゆえに神様から失われ、救いを必要としています。教会は全体でまとまってこの世界の中で地の塩、世界の光として働いていく使命が与えられています。
 第三に「です」と言われています。塩であれ、光であれと命じているのではありません。「あなたがたは地の塩です。世界の光です。」と事実を言い表しています。これはクリスチャンが一体何者なのかを表しているのです。大切なことは私たちがイエス様に結びついている者であることです。この事実が私たちを地の塩、世界の光にしているのです。私たちの塩気の源はイエス様です。また私たちの光の源はイエス様です。イエス様こそが真の光です。イエス様はご自分の光を私たちクリスチャンに灯し、クリスチャンを通してご自分の光をこの世界に残されたのです。