非難する恐さ2017年04月02日

そのとき、ミリヤムはアロンといっしょに、モーセがめとっていたクシュ人の女のことで彼を非難した。モーセがクシュ人の女をめとっていたからである。
                           民数記12章1節

上記冒頭の「ミリヤム」は、モーセとアロンの姉です。出エジプト記15章20節に「アロンの姉、女預言者ミリヤムは・・・」とある通りです。そしてこのミリヤムこそ、生後3カ月でナイル川に流されたモーセを、パロの娘が拾い上げた時、機転を利かして実母を紹介した人物でもあります。出エジプト記2章7~8節「そのとき、その子の姉がパロの娘に言った。『あなたに代わって、その子に乳を飲ませるため、私が行って、ヘブル女のうばを呼んでまいりましょうか』。パロの娘が『そうしておくれ』と言ったので、おとめは行って、その子の母を呼んで来た」と書かれている「その子の姉」「おとめ」はミリヤムのことです。
そのミリヤムは、女預言者と呼ばれ、また幼い時から機転の利く優秀な女性でしたが、ここではアロンと一緒になってモーセを非難し、さらにモーセのリーダーシップに対しても非難しています。民数記12章2節「彼らは言った。『主はただモーセとだけ話されたのでしょうか。私たちとも話されたのではないでしょうか。』主はこれを聞かれた」と。このミリヤムとアロンのモーセに対する非難を、神さまはどのように応えられたでしょうか。民数記12章8節b「なぜ、あなたがたは、わたしのしもべモーセを恐れずに非難するのか」と神さまは語られ、9節では「主の怒りが彼らに向かって燃え上がり、主は去って行かれた」とあります。そしてその後、ミリヤムはツァラアトになってしまいます。それに対してアロンはあわててモーセに謝罪し、モーセもミリヤムのいやしを神さまに祈り、問題は終息します。また同じような出来事がサムエル記第一 8章7節にも記されています。王さまを求めるイスラエルの民に対して神さまが預言者サムエルに言っていることばですが、「主はサムエルに仰せられた。『この民があなたに言うとおりに、民の声を聞き入れよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けたのであるから』」。つまりこの2つの出来事から教えられることは、モーセを非難することは、神さまを非難することであり、預言者サムエルを退けることは、神さまを退けることだということです。
今週も神さまが立てた権威を大切にしつつ、日々歩ませていただきましょう。
(吉持日輪生)

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