成長させてくださる神さま2024年03月24日

さて、ヨシヤはエルサレムで主に過越のいけにえを献げた。人々は第一の月の十四日に過越のいけにえを屠った。彼は祭司たちをその任務に就かせ、彼らを力づけて、主の宮の奉仕に当たらせた。            
                   歴代誌第二 35章1~2節

 先週取り上げた歴代誌第二34章に記されていた通り、ヨシヤ王の改革は、「高き所の排除」「宮の修理」と進められていきました。そして歴代誌第二35章では、上記聖書個所に記されている通り「過越のいけにえ」を献げています。少し前にも同じような記述があったことを思い出し、振り返ると歴代誌第二30章に記されていたヒゼキヤ王でした。
 ヒゼキヤ王は、ヨシヤ王より2代前の王様で、これはヨシヤ王の時代より約70年前くらいの出来事です。その時は、「身を聖別した祭司たちが十分な数に達していなかった」ため、第一の月ではなく、第二の月に「過越のいけにえ」を献げたと記されています。けれどもヨシヤ王の時は、「第一の月の十四日に過越のいけにえを献げた」と記されています。もう一つの違いは、祭りの期間と献げもの数です。ヒゼキヤ王は、七日間にさらに七日間祭りを行っていますが、ヨシヤ王は律法の書に記されている通り七日間でした。献げものの数は、ヒゼキヤ王の時は、「千頭の雄牛」「七千匹の羊」、高官たちも「千頭の雄牛」「一万匹の羊」を会衆に提供しています(歴代誌第二30章24節)。一方ヨシヤ王は「三万匹の子羊とやぎの子」「三千頭の牛」を提供しています。それ以外に王の高官たち、神の宮のつかさたち、ヒルキヤ、ゼカリヤ、エヒエルが「二千六百匹の羊」「三百頭の牛」、さらにレビ人の長たち「五千匹の羊」「五百頭の牛」を提供しています(歴代誌第二35章8~9節)。
 ヒゼキヤ王の時代から約70年後のヨシヤ王の時代の「過越のいけにえ」は、提供する人たちの数も、またいけにえの数も圧倒的に増えています。そこに神さまからの祝福によって整えられ、祝福されているイスラエルの歩みを感じます。

ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。                   コリント人への手紙第一 3章7節

今週も、成長させてくださる神さまに、私たちの成長を祈り求めましょう。(吉持日輪生)