アンテオケ教会から何を学べるか2018年05月27日

パウロとバルナバはアンテオケにとどまって、ほかの多くの人々とともに、主のみことばを教え、宣べ伝えた。          使徒の働き 15章35節

前回までアンテオケの教会の始まりから成長、そして世界宣教への展開を学ばせて頂きました。今回はアンテオケ教会のまとめになります。私たちはアンテオケ教会から何を学ぶことが出来るでしょうか。アンテオケ教会と同じことを、この日本の地で実行すれば、同じような祝福を受けられるのでしょうか。まず、私たちはアンテオケ教会で何が起こったのか、アンテオケ教会の宣教の本質は何であったのかを考える必要があるでしょう。アンテオケ教会の大きな実績を一文でまとめるならば、それは「イエス・キリストの福音がギリシヤ人の文化と生活を貫き、キリスト者(クリスチャン)と名付けられる新しいグループを生み出したこと」と言えるでしょう。彼らは、弟子たちが生まれ育ったユダヤ教の教えや文化、伝統をコピーするのではなく、ギリシヤ人でありながら、イエス・キリストの教えと価値観に生きる人々でした。私たちはここにイエス・キリストの福音の普遍性(すべての物事に通じる性質)と不変性(特定の変化が適用される時に、変わることの無い性質)を見ることができます。福音の真理はどの人種、文化にも受け入れられることが可能であると同時に、福音の中心的な教理は正統性が保たれる必要があります。アンテオケ教会はユダヤ人とギリシヤ人の両方から来る、多様性を抱える教会でしたが、同時に福音については一貫性を保ち、決して妥協することはありませんでした。多様な人々が導かれ、救われたアンテオケ教会において、バルナバとパウロが1年間腰を据えて教育訓練を行う必要があったのも頷けます。バルナバとパウロの努力の結果として、アンテオケ教会はギリシヤ文化に対して福音を根付かせることに成功し、大きな祝福を得ることとなりました。アンテオケ教会は、ローマ帝国と地中海世界の各都市に急速に広がっていく諸教会のモデルとなりました。福音は私たち日本の文化や生活を完全に貫いているでしょうか。教会のビジョンとしてアンテオケ教会を目指すならば、どうしたら日本の地、この大阪、茨木において同じ祝福に与ることができるでしょうか。アンテオケ教会は、私たち日本の教会に対して大きなチャレンジと大切な問いを投げかけてきます。それでは福音とは何か。次回からはバルナバコースの2回目のテーマである福音について学ばせて頂きたいと思います。(笠川路人)

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