約束を信じて2017年09月17日

 向きを変えて、出発せよ。そしてエモリ人の山地に行き、その近隣のすべての地、アラバ、山地、低地、ネゲブ、海辺、カナン人の地、レバノン、さらにあの大河ユーフラテス川にまで行け。              申命記1章7節 

 「向きを変えて、出発せよ」(1章7節)、この言葉に励まされて、どれだけ多くの方々が、時代を越え、民族を越えて、新たな出発をしてきたことでしょう。
 私たちもこれまでこの紙面を通して創世記から始まり、1回1章を基本に読み進めてきました。そして先週でついに「民数記」を読み終え、今日から「申命記」に入ります。
 さて申命記1章に記されているイスラエルの民が、「向きを変えて、出発した」点は、組織の改編でした。出エジプト記18章で、モーセのしゅうとイテロのアドバイスで、イスラエルの民の中から「千人の長」「百人の長」「五十人の長」「十人の長」を選ぶようにしてきましたが、申命記1章からは、各部族ごとに「千人の長」「百人の長」「五十人の長」「十人の長」を選ぶようにと命じられています。
 そしてこの組織改編は、約束の地に入り、その地で民が増え広がることを前提にしていました。11節「──どうかあなたがたの父祖の神、主が、あなたがたを今の千倍にふやしてくださるように。そしてあなたがたに約束されたとおり、あなたがたを祝福してくださるように──」とある通り、さらなる人口増加を考えての組織改編でした。
 私たちも、主にあって「向きを変えて、出発する」点があるとするならば、神さまは、必ず日本のキリスト教界を祝福してくださるとの約束を信じ、増やされた時のことを考えて教会の組織を考え、教会活動計画を立てていくことでしょう。
 申命記を読み進めつつ、「向きを変えて、出発」できるところは、できるところから始めていきたいものです。神さまの民が、私たちの教会にもたくさん呼び集められることを信じ、期待して・・・。(吉持日輪生)