20151227 初子は、わたしのもの2015年12月27日

イスラエル人の間で、最初に生まれる初子はすべて、人であれ家畜であれ、わたしのために聖別せよ。それはわたしのものである。 出エジプト記13章2節

上記聖書箇所に出てくる「初子(ういご)」とは、人間や、動物の最初の男の子(オス)のことを指します。神さまは、「すべて最初に生まれる者を、主のものとしてささげなさい」(出エジプト記13章12節)と語られました。また畑にできた最初の収穫も「初穂」と呼び、やはり神さまに聖別して、献げることを記しています。「あなたの土地の初穂の最上のものを、あなたの神、主の家に持って来なければならない」(出エジプト記23章19節)、「イスラエル人に告げて言え。わたしがあなたがたに与えようとしている地に、あなたがたが入り、収穫を刈り入れるときは、収穫の初穂の束を祭司のところに持って来る」(レビ記23章10節)。このように聖書は、「初子」「初穂」は「わたし(神さま)のもの」と記しています。
この考え方は、現代のキリスト教会にも影響を与えていて「一年最初の日である元旦の一部を神さまのために聖別してお献げするための元旦礼拝」、「週の最初の日である日曜日の一部を神さまに聖別してお献げする主日礼拝」なども、「初子は神さまのもの」という考えが背景にあります。また「神さまのものを聖別してお献げする」という姿勢も、給料をいただくとまず最初に神さまへの献金を分けるとか、また私の信仰教育の中では、新しい服を着始めるのも礼拝からというルールもありました。このように「初子」を聖別して、神さまのものとして神さまにお返しする姿勢は、旧約聖書の時代から受け継がれてきた大切な信仰姿勢です。
いよいよ今週、新しい年を迎えます。それぞれの信仰生活の中で、「初子は、わたし(神さま)のもの」という祈りの中で、新しい年の最初の時間をどのように過ごしたら良いのかを考えつつ歩ませていただきましょう。神さまからの祝福をお祈りしています。                (吉持日輪生牧師)

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