20140316 肯定的に物事をとらえる2014年03月16日

「あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。」 創世記50章20節

 人生は問題の連続です。一つの問題が解決したかと思うと、すぐに次の問題が起こります。問題が絶え間なく起きる人生の中で、私たちがいかにそれらの問題に対処するか、それが私たちの人生を大きく左右することになります。聖書は私たちに肯定的に物事をとらえる習慣を身につけるべきことを教えています。
 聖書の中で、問題が次々に起こっても決して否定的にならず、肯定的に物事をとらえた人物としてヨセフの例を挙げることができます。彼は父に溺愛されていたゆえに兄弟たちに妬まれ、エジプトに向かっていた隊商に奴隷として売られてしまいました。エジプトにおいて彼は王様に仕えていた高官の家の奴隷として働き始めました。彼は否定的にならず、置かれた状況の中で神様に信頼して主人に仕えました。やがて彼は家全体の管理を主人から信頼されて任される人になりました。
 しかしヨセフはさらなる問題に直面することになりました。それは主人の妻に気に入られ、言い寄られたことでした。ヨセフは彼女の誘惑をきっぱりと退け、主人からの信頼を裏切らず、罪を犯すことをしませんでした。その結果、彼は彼女の怒りを買い、彼女に乱暴を働いたと偽証され、投獄されてしまったのでした。その悲惨な牢獄生活の中で、ヨセフは自暴自棄にならず、神様に信頼して、良き業に励みました。やがて監獄の責任者はヨセフに囚人たちの管理を任せることになったのでした。その後、獄中で出会った王様の側近の計らいで、出獄し、王様に次ぐ地位を得て、父や兄たちを救うという驚くべき結末になったのでした。
 私たちが直面する問題は形を変えた祝福なのです。神様が問題を祝福に変えてくださるためには、私たちの側での役割があるのです。それは決して否定的にならないことです。どのような状況に置かれても、常に肯定的な考え方を保つことです。そのためにはすべてを支配しておられる愛なる神様に信頼することです。