「聖書」に親しもう!2025年03月11日

神は激怒して私を攻めたて、私に向かって歯をむき出される。私の敵は私に向かって目を鋭くする。 
                    ヨブ記16章9節

 ヨブ記16章は、ヨブの友人テマン人エリファズの発言を受けてヨブが答えています。やはりここでも、ヨブ記1~2章を知らないヨブの理解には限界があります。冒頭で引用した個所は、ヨブの思いが書かれていますが、ヨブ記1~2章を知らないヨブ自身の判断の限界もにじみ出ています。「神は激怒して私を攻めたて」とありますが、実際は「誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者」(ヨブ記1章8節、2章3節)とヨブを評価しています。また「私(ヨブ)に向かって歯をむき出し」とありますが、「歯をむき出し」てヨブの財産や、ヨブのからだを打ったのはサタンでした。また「私(ヨブ)の敵は私に向かって目を鋭くする」と語っていますが、「目を鋭く」していたのも、「ヨブの敵」ではなく「サタン」でした。
 このようにヨブは自分のことであるにもかかわらず、全く自分の置かれている状況、自分の苦しみの原因を理解できていませんでした。ヨブは、ヨブ記1~2章に記されている通り神さまから「誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者」と評価されています。しかし、そのようなヨブでも、ヨブ記1~2章に記されていること、神さまとサタンのやりとりについて知ることはできませんでした。
 「誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者」であっても理解できないのであるならば、私たちなどは当然、神さまの計画も、神さまの御思いも、神さまの導きも知ることはできません。だからこそ神さまは私たちに「聖書」を備えてくださいました。さらに16世紀以降、活版印刷技術により、クリスチャンは「聖書」を持つことができるようにもなり、今は、スマホの中に何種類もの「聖書」が入っているという時代になっています。
 神さまについて知らないことだらけだからこそ、私たちは神さまについて知ることのできる「神のことば」である「聖書」に日々親しむのです。今週も「神のことば」である「聖書」に親しみ、より広く、より深く、より正しく神さまについての知識を蓄えていきましょう。                 (吉持日輪生)