神さまからの豊かな関わり2023年10月22日

ヤロブアム王の第十八年に、アビヤがユダの王となり、エルサレムで三年間、王であった。彼の母の名はミカヤといい、ギブア出身のウリエルの娘であった。アビヤとヤロブアムの間には戦いがあった。        
                          歴代誌第二13章1~2節

 今日の個所からレハブアム王の子どものアビヤが南王国(ユダ)の王さまになります。それが北王国(イスラエル)のヤロブアム王の第18年のことであったと聖書は記しています。この時期の聖書記述が、読み手を混乱させる理由の一つは、まさに今回のように南王国(ユダ)の王さまのことを、北王国の王様の在位時期で表現するからです。
 アビヤの父レハブアム王の時代も、ヤロブアム王と戦う場面が記されていましたが、その際は「神の人シェマヤ」を通して神さまから「上って行ってはならない。あなたがたの兄弟たちと戦ってはならない」と忠告され、争いは回避されました。しかし、今回は回避されず、争いに進みます。しかし戦力の差、戦術の差は明白でした。南王国(ユダ)のアビヤには精鋭40万人の勇敢な戦士がいましたが、一方北王国(イスラエル)のヤロブアムには80万人の精鋭の戦士がいました。しかもヤロブアムは、アビヤにわからないように背後に伏兵を配置する戦術をとっていました。そしてこの戦力、戦術の差により、南王国(ユダ)アビヤの軍は、前後から北王国(イスラエル)ヤロブアムの軍に攻められますが、その時の南王国(ユダ)アビヤの軍のとった行動が記されています。

ユダが向き直ると、なんと、戦いは前後から迫っていた。そこで、彼らは主に叫び求め、祭司たちはラッパを吹き鳴らした。
                        歴代誌第二13章14節

 神さまは、その叫びに応えてくださり南王国(ユダ)アビヤの軍を勝利に導かれます。神さまは、南王国(ユダ)アビヤの軍を通して、当時のヤロブアムの元で大きく神さまから離れてしまった北王国(イスラエル)を裁かれたのです。北王国(イスラエル)は、ヤロブアム王のもと偶像「金の子牛」を造り、さらに「アロンの子らである主の祭司たちとレビ人を追放」し、「だれでも若い雄牛一頭と雄羊七匹をもって祭司職につくことができる」ようにしていましたが、そのことへの神さまの裁きがなされたのです。
 聖書を読んでいると、聖書が記す神さまは、様々な方法で私たちに関わられるお方であることがわかります。今週も、神さまからの豊かな関わりをしっかり受け止め、素直に悔い改め、神さまと共に歩みましょう。      (吉持日輪生)