ダビデ王、ソロモン王の証しの実2023年08月06日

またヒラムは言った。「天と地を造られたイスラエルの神、主がほめたたえられますように。主はダビデ王に知恵のある子を与え、思慮と悟りを授けて、主のための宮と、自分の王国のための宮殿を建てさせられます。    歴代誌第二 2章12節

 上記聖書箇所冒頭に登場する「ヒラム」とは、「ツロの王ヒラム」(3節、11節)のことです。表現されている通り、ツロという国の王様です。また「ツロ」という国は、ガリラヤ湖から北西方向の地中海に面した地域にありました。この地理的な情報が頭に入ると、下記の個所もうなずけます。

私たちのほうでは、お入り用なだけレバノンから木材を切り、これをいかだに組んで、海路ヤッファまであなたのもとにお届けします。あなたがこれをエルサレムに運び上げてください。」                歴代誌第二 2章16節

 上記聖書箇所に「これをいかだに組んで」とあるように、ツロの港からレバノン杉をいかだにしてイスラエルに運んだのでしょう。このようなツロの王ヒラムとソロモン王との関係ですが、今回取り上げたい部分は、冒頭引用箇所の「天と地を造られたイスラエルの神、主がほめたたえられますように」です。
 ツロの王ヒラムは、ソロモン王の父ダビデ王の時代から親交がありましたので、イスラエル人が信じている神さまについて知る機会はあったでしょうが、「天と地を造られたイスラエルの神」との的確な表現に驚かされます。またこの「天と地を造られた」という表現は、旧約聖書の時代に良く使われていた表現だったかというと、日本語で検索しても使われているのは、今回の歴代誌第二の個所を入れて4回だけです。そのことをふまえて考えると、ダビデ王、ソロモン王が、「天と地を造られた神」への信仰をしっかりとツロの王ヒラムに証ししていたからこそ、ツロの王ヒラムは「天と地を造られたイスラエルの神」と語ることができたのでしょう。
 さて私たちはどうでしょうか。クリスチャンであるあなたのことをよく知っている家族や、友人知人たちは、あなたが信じている神さまのこと、あなたが持っている信仰について具体的に表現できるでしょうか。「天と地を造られた神」を信じ、「イエス・キリストがあらゆることの救い主と信じる信仰」に立っていることを、私たちも的確に表現し、そのことが回りの人たちに伝わるように意識して歩みましょう。
(吉持日輪生)

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