20151025 拒否の先に生まれる強い従順2015年10月25日

さあ行け。わたしがあなたの口とともにあって、あなたの言うべきことを教えよう。      出エジプト記4章12節
あなたが彼(モーセの兄アロン)に語り、その口にことばを置くなら、わたしはあなたの口とともにあり、彼の口とともにあって、あなたがたのなすべきことを教えよう。   出エジプト記4章15節

出エジプト記4章は、モーセの否定的、消極的な発言から始まります。1節「彼らは私(モーセ)を信ぜず、また私の声に耳を傾けない」とあり、さらに10節では「ああ主よ。私(モーセ)はことばの人ではありません」ともあります。それだけではありません13節には「ああ主よ。どうかほかの人を遣わしてください」とあります。これが80歳になったモーセの姿であり、「エジプトからの脱出」という偉業をなすリーダーの原点でした。そしてこれが前章10節で「今、行け。わたしはあなたをパロのもとに遣わそう」と神さまから直接語られたモーセの対応でした。なんとも神さまからの語りかけに対して、消極的、否定的な対応です。
教会は、神さまからの語りかけに、積極的に、肯定的に受け止めるように勧めます。ですからこのモーセの対応は、まさに「あってはならない」「あってほしくない」クリスチャンの姿です。しかし、神さまは、偉大なモーセへの召命の中で、このような消極的、否定的なモーセの対応を良しとされ、許されたのです。なぜでしょうか。
その答えが、上記聖書箇所にあります。「あなたの言うべきことを教えよう」(12節)、「あなたがたのなすべきことを教えよう」(15節)。否定的なモーセに対して神さまは、本気で支えることを伝え、モーセもその力強い支援の前に打ち砕かれ、神さまに強く従う者へと導かれていきました。ですから私たちもモーセのように、消極的で、否定的な思いをしっかりと神さまにぶつけて良いのです。神さまは、その私たちの否定的な思いを簡単に打ち負かし、打ち砕かれ、その先に神さまへの強い従順を引き出してくださいます。今週も神さまからの力強い支援をいただき、ただただ神さまに信頼して踏み出しましょう。(吉持日輪生牧師)

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