サムエル記→列王記2022年02月27日

ときに、ハギテの子アドニヤは、「私が王になる」と言って野心を抱き、戦車、騎兵、それに自分の前に走る者五十人を手に入れた。      列王記第一 1章5節

 今回から「列王記第一」です。実は先週取り扱った「サムエル記第二24章」で、「サムエル記第一」「サムエル記第二」を読み終えました。「サムエル記」は、預言者サムエルのもとイスラエルの王となったサウル王、ダビデ王のことが記されていました。そして「列王記」は、名前の通り、次々に立てられる王さま列伝となっています。この「列王記」も、1章ずつ読み進めていきましょう。
 さて今回上記に引用した聖書箇所に、「野心を抱き」とあります。サムエル記を読み進めていくと、ビデ王の子どもたちにも「野心家」と思える人たちが登場しましたが、「野心」ということばが使われているのは、この列王記第一1章5節のアドニヤだけです。
 アドニヤは、ダビデ王の四番目の男の子として誕生しています。サムエル記第二3章を読むと、ダビデ王の長男はアムノン、二男はキルアブ、三男はアブサロム、そして四男がアドニヤです。長男アムノンは、サムエル記第二13章に記されている通り、三男アブサロムの妹タマルのことでアブサロムに殺害されてしまいます。二男キルアブはその後聖書には登場しません、そして三男アブサロムは、記憶に新しいようにサムエル記第二15章でダビデ王に代わって王になろうとしますが、その企ては失敗に終わりサムエル記第二18章でダビデ王の軍隊長ヨアブによって殺されてしまいます。そのような流れの中で四男アドニヤは、「自分がダビデ王の後継者になる」という「野心」を抱くようになったのでしょう。しかし列王記第一1章を読むと、その「野心」は打ち砕かれ、神さまはソロモンをダビデ王の後継者として選ばれていきます。

あなたのわざを主にゆだねよ。そうすれば、あなたの計画は堅く立つ。
                            箴言16章3節

人の心には多くの思いがある。しかし、主の計画こそが実現する。 
                            箴言19章21節

 私たちも「野心」を抱くのではなく、自分の歩みを「主にゆだね」「主の計画こそが実現する」ことを待ち望みつつ、今週も歩ませていただきましょう。(吉持日輪生)

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