神さまの御業は前進し続ける2020年11月22日

こうして、サムソンはペリシテ人の時代に二十年間イスラエルをさばいた。
                            士師記15章20節

 サムソンが登場する前の時代は、士師がイスラエルを治めた期間は「6年、7年、10年、8年」と短期間でした。それを考えると「サムソンの20年」という数字は長いことがわかります。
 しかし、そのプロセスは、とても混沌としています。サムソンだけが混沌としているのではなく、ペリシテ人も、またユダヤ人も混沌としています。
 サムソンの混沌ぶりは、14章最後の所で「怒りに燃えて(妻を残したまま)父の家に帰った」後、15章1節で「子やぎを一匹持って自分の妻を訪ね」ていますが、そこには「謝罪」はありません。しかも、サムソンの妻の父、すなわちペリシテ人の対応もひどいものです。

彼女の父は言った。「私は、あなたがあの娘を嫌ったのだと思って、あなたの客の一人に与えた。妹のほうがきれいではないか。あれの代わりに妹をあなたのものにしてくれ。」                         士師記15章2節

 このようなちぐはぐな関係は、サムソンとペリシテ人、サムソンとイスラエル人の間において続きますが、私たちが目を止めるべきことは、その混沌とした状況でも、神さまは神さまの御業、神さまのご計画を進めてくださっていることです。
 新約聖書において、パウロはそのような神さまの御業を次のように記しました。

神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
                       ローマ人への手紙8章28節

 2020年の教会の歩みにおいても、またそれぞれのキリスト者の歩みにおいても、同様に神さまの御業は、コロナウイルスの広がりの中でも、また自分自身の罪深さ、弱さから生じた混乱の中にあっても前進しています。
 今週も、そのような神さまに信頼して歩み続けましょう。   (吉持日輪生)

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