福音書を読む(2) ― 2018年12月09日
イエスはガリラヤ全土を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。 マタイの福音書 4章23節
福音書はその読者をイエス・キリストの生涯の驚くべきストーリーの中に招き入れます。福音書を読むときに、私たちはまるで弟子の一人になったかのように、当時の場面を想像し、イエスさまの教えを学ぶことができます。今回は福音書を主に構成する5つの内容を見ていきたいと思います。
1.「誕生の物語」 マタイとルカの二つの福音書に記述されています。旧約聖書で預言されたメシヤ(救い主)誕生の成就が語られ、イエス・キリストの系図を通して、旧約聖書のイスラエルの民の歴史と救い主イエスさまの生涯が一つに繋がります。
2.「教え(新しい戒め)」 福音書の大きな部分を占めるのが、教え(新しい戒め)です。イエスさまは会堂をはじめとする様々な場所で群衆に教え、弟子たちや特定の人々に対して個人的にその教えを話されました。時にはたとえ話を用いて、神の国の真理を語られました。イエスさまの教えは、旧約聖書の戒め(律法)を守ることに縛られていた人々にとって新しい戒めとなりました。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです」(ヨハネの福音書15章12節)イエスさまの教えは、私たちの信仰生活の規範となり、弟子としてどのように生きるべきかを教えています。
3.「奇跡と癒し」 イエスさまは数多くの奇跡と癒しを行われました。これらは神の子としての権威の現れであり、神の国の到来を証明するものでした。ヨハネの福音書では多くの奇跡の中から、7つをイエスさまの栄光を現わすものとして書いています。
4.「十字架での死」 福音書のクライマックスである十字架での死については、四福音書の全てが詳細について書いています。全人類の罪を背負って十字架の上で苦しみ、その贖い(身代わり)として凄惨な死を遂げられました。イザヤ書53章の預言の実現は、神ご自身が人となり、全人類の罪を赦すために十字架の死の犠牲を経験することでした。
5.「復活と昇天」 十字架の死の3日後に復活されたイエスさまは、弟子たちに現れ、天に昇られる前に大宣教命令と聖霊を受ける約束を与えられます。イエスさまの復活は、弟子たちに永遠のいのちに生きる希望を与えました。イエスさまの昇天後の弟子たちの歩みについては、ルカが記した「使徒の働き」に引き継がれます。
今回は福音書を構成する5つの内容を確認しました。次回は、福音書の二つの大きなテーマである「受肉」と「贖い」について紹介させて頂きます。 (笠川路人)
福音書はその読者をイエス・キリストの生涯の驚くべきストーリーの中に招き入れます。福音書を読むときに、私たちはまるで弟子の一人になったかのように、当時の場面を想像し、イエスさまの教えを学ぶことができます。今回は福音書を主に構成する5つの内容を見ていきたいと思います。
1.「誕生の物語」 マタイとルカの二つの福音書に記述されています。旧約聖書で預言されたメシヤ(救い主)誕生の成就が語られ、イエス・キリストの系図を通して、旧約聖書のイスラエルの民の歴史と救い主イエスさまの生涯が一つに繋がります。
2.「教え(新しい戒め)」 福音書の大きな部分を占めるのが、教え(新しい戒め)です。イエスさまは会堂をはじめとする様々な場所で群衆に教え、弟子たちや特定の人々に対して個人的にその教えを話されました。時にはたとえ話を用いて、神の国の真理を語られました。イエスさまの教えは、旧約聖書の戒め(律法)を守ることに縛られていた人々にとって新しい戒めとなりました。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです」(ヨハネの福音書15章12節)イエスさまの教えは、私たちの信仰生活の規範となり、弟子としてどのように生きるべきかを教えています。
3.「奇跡と癒し」 イエスさまは数多くの奇跡と癒しを行われました。これらは神の子としての権威の現れであり、神の国の到来を証明するものでした。ヨハネの福音書では多くの奇跡の中から、7つをイエスさまの栄光を現わすものとして書いています。
4.「十字架での死」 福音書のクライマックスである十字架での死については、四福音書の全てが詳細について書いています。全人類の罪を背負って十字架の上で苦しみ、その贖い(身代わり)として凄惨な死を遂げられました。イザヤ書53章の預言の実現は、神ご自身が人となり、全人類の罪を赦すために十字架の死の犠牲を経験することでした。
5.「復活と昇天」 十字架の死の3日後に復活されたイエスさまは、弟子たちに現れ、天に昇られる前に大宣教命令と聖霊を受ける約束を与えられます。イエスさまの復活は、弟子たちに永遠のいのちに生きる希望を与えました。イエスさまの昇天後の弟子たちの歩みについては、ルカが記した「使徒の働き」に引き継がれます。
今回は福音書を構成する5つの内容を確認しました。次回は、福音書の二つの大きなテーマである「受肉」と「贖い」について紹介させて頂きます。 (笠川路人)
最近のコメント