あわれみ深い神さま2022年10月30日

ユダの王ヨアシュの子アマツヤの第十五年に、イスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムが王となり、サマリアで四十一年間、王であった。彼は主の目に悪であることを行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムのすべての罪から離れなかった。                   
                        列王記第二 14章23~24節

 さて上記聖書箇所には「ヨアシュの子ヤロブアム」と「ネバテの子ヤロブアム」と二人のヤロブアムが登場していますから、「ヨアシュの子ヤロブアム」を「ヤロブアム2世」と書くようにします。
 ネバテの子ヤロブアムの罪から離れなかったヤロブアム2世ですが、その続きを読むとこのように記されています。

彼は、レボ・ハマテからアラバの海までイスラエルの領土を回復した。それは、イスラエルの神、主が、そのしもべ、ガテ・ヘフェル出身の預言者、アミタイの子ヨナを通して語られたことばのとおりであった。     
                        列王記第二 14章25節

 なんと神さまは、ヤロブアム2世に領土回復という勝利を与えられています。それだけではありません。神さまは列王記第二14章8~14節でも、イスラエル(北王国)の王ヨアシュの勝利を記しています。
 神さまは、なぜ「主の目に悪であることを行なっていた」ヨアシュ王に勝利を与え、「主の目に悪であることを行った」ヤロブアム(2世)王に領土回復を導かれたのでしょうか。そのことについて聖書はこのように記しています。
イスラエルの苦しみが非常に激しいのを、主がご覧になったからである。
                       列王記第二 14章26節前半

 「主の目に悪であることを行ない」続けるイスラエル王国の非常に激しい苦しみを、自業自得だと見放す神さまではなく、その苦しみを自らの苦しみとして受け止め、自分の苦しみとして感じ取る神さまだからこそ、ヨアシュ王に勝利を与え、ヤロブアム2世に領土回復を導かれたのです。
 「神さまのあわれみ深さ」の大きさ、豊かさを教えられます。今週もあわれみ深い神さまのことを覚えつつ、私たちもあわれみ深い者として歩もう。(吉持日輪生)