20160228 聞き入れてくださる神さま2016年02月28日

もしあなたが彼らをひどく悩ませ、彼らがわたしに向かって切に叫ぶなら、わたしは必ず彼らの叫びを聞き入れる。      出エジプト記22章23節

3月を迎えると東日本大震災から5年になります。震災とそこからの復興の中で、よく目にし、耳にしたことばは「絆」でした。人と人が協力し、復興のために共につながり合うことの素晴らしさ、大切さが訴えられました。しかし、人と人がつながっていくところには、功罪両面があることも、私たちは様々な場面で経験します。出エジプト記22章の前半は、まさに人と人とがつながり合って生活していく中で湧き起こってくる様々な出来事への対応が記されています。「盗み」「火災」「横領」「近隣トラブル」など、読んでいると数千年前の人間も、また現代も生活スタイルは変われども、抱えている問題課題は変わっていないことを強く感じます。
そのような中、22章の後半から少し趣が変わります。出エジプト記22章21節「在留異国人を苦しめてはならない。しいたげてはならない。あなたがたも、かつてはエジプトの国で、在留異国人であったからである」。22節では「すべてのやもめ、またはみなしごを悩ましてはならない」、25節には貧しい者から利息をとってはならないなど、弱い立場の人々を守るための戒めが続きます。そしてさらに法だけでは解決していかないときについては、冒頭の23節にある通り、神さまに切に祈り叫ぶとき、神さまが聞き入れて下さるとあります。同じことが27節後半にも記されていて「彼がわたしに向かって叫ぶとき、わたしはそれを聞き入れる。わたしは情け深いから」とあります。
私たちが信じている神さま、私たちが信頼している神さまは、私たちが共に生きていく中で避けられない諸問題、諸課題を、自分たちで解決できるように、人間の内に法概念を授けて下さいました。しかし、それでも解決できない問題課題については、神さまに切に祈り叫ぶなら、神さまが必ず彼らの叫びを聞き入れる、と約束して下さっています。ですから私たちも、法を大切にすると共に、法では解決できない時には、神さまに切に祈り叫び、神さまに聞き入れていただきましょう。            (吉持日輪生牧師)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mikotoba.asablo.jp/blog/2016/02/28/8032587/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。