恐ろしい経験から生まれる賛美2023年09月10日

ソロモンが祈り終えると、天から火が下って来て、全焼のささげ物と数々のいけにえを焼き尽くし、主の栄光がこの宮に満ちた。
                           歴代誌第二 7章1節

 「天から火が下って来て」とありますが、このことがどのような状況だったのかを考える時、私たちの経験と私たちの知っている自然現象で想像するならば、雷が落ちるような出来事でしょうか。そのように考えると、「そのとき、雲がその宮、すなわち主の宮に満ちた」(歴代誌第二5章13節後半)とあり、さらにこの記述の数節後には「そのとき、ソロモンは言った。『主は、黒雲の中に住む、と言われました。』」(歴代誌第二6章1節)とあります。つまり「主の宮」に満ちた「雲」は、「黒雲」だったということですから、「落雷」の可能性も感じます。実際、神さまがなさることですから「落雷」とは別のものだったかもしれませんが、「落雷」でさえ恐ろしいものなのに、「落雷」のような形で、冒頭引用個所にあるように、「全焼のささげ物と数々のいけにえ」が焼き尽くされることは、恐怖でしかなかったと想像します。
 その上で冒頭引用個所の続きを読むと、聖書はこのように記しています。

イスラエルのすべての人々は、火が下り、主の栄光がこの宮の上に現れたのを見て、膝をかがめて顔を地面の敷石に付け、伏し拝んで、「主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」と主をほめたたえた。 
                          歴代誌第二 7章3節

 この展開には驚きを覚えます。「落雷」のような恐ろしい経験をした後、民は「主はまことにいつくしみ深い、その恵みはとこしえまで」と主をほめたたえているのです。私たちはどうでしょうか。私たちは、恐ろしい体験をする時、神さまの裁きを覚え、恐れてしまいます。しかしこれからは、まず神さまをほめたたえることを大切にしましょう。「主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」と。 (吉持日輪生)

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