モーセに学ぼう!2017年07月09日

ついで主はモーセに言われた。「このアバリム山に登り、わたしがイスラエル人に与えた地を見よ。それを見れば、あなたもまた、あなたの兄弟アロンが加えられたように、あなたの民に加えられる。」     民数記27章12~13節
 
民数記27章は、上記聖書箇所に記されている通り、モーセが死に「あなたの民に加えられる」(13節)ことについて触れられています。しかも、これまで目指してきた「約束の地」、「わたし(神さま)がイスラエル人に与えた地」(12節)を、見るだけで、そこに入ることができないとも語られています。
その神さまからの語りかけに対して、モーセがとった行動が、15節以降です。

それでモーセは主に申し上げた。「すべての肉なるもののいのちの神、主よ。ひとりの人を会衆の上に定め、彼が、彼らに先立って出て行き、彼らに先立って入り、また彼らを連れ出し、彼らを入らせるようにしてください。主の会衆を、飼う者のいない羊のようにしないでください。」(15~17節)

これまでのモーセは、神さまからの発言に対して大胆にやりとりをしていました。例えば出エジプト記32章で、アロンのもと民が金の子牛を造ってしまったことに対して、神さまが「わたしが彼らを絶ち滅ぼす」(出エジプト記32章10節)とモーセに告げると、モーセは「主に嘆願して」(出エジプト記32章11節)います。ですから今回も、神さまに「なんとか約束の地に入らせてください」と嘆願することもできたのでしょうが、そのような言動はありませんでした。そうではなく、自分の後継者をしっかり立ててくださいとお願いしています。
ここにモーセのイスラエル人への愛、また神さまへの従順さを見ることができます。また自らの目的達成よりも、神さまの目的達成を望む姿も見ることができます。
私たちもこのモーセの姿勢に学び、自らの目的達成を願うのではなく、神さまの目的達成を待ち望む者として歩ませていただきましょう。(吉持日輪生)