20150913 クリスチャンと芸術 ― 2015年09月13日
「神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。」創世記2章7節a
リージェント3年目の学びで「クリスチャンの想像力」(英語名:Christian Imagination)という芸術の授業を履修しました。音楽以外の芸術は私には中学以来で、画家や作家、写真家といった面々と一緒に芸術を学び、実際に芸術作品を制作するとてもチャレンジな授業でした。西洋において、絵画や彫刻、音楽といった芸術は教会の中で宗教芸術として発展しました。しかし近現代の芸術は、ヒューマニズムに代表されるように、宗教芸術への反動として、その対象が神や聖書的世界から人間中心へと大きく変化を遂げました。結果として、福音派の一部のクリスチャンは、クリスチャン以外の芸術に対して厳しい態度を取り続けてきたことを学びました。確かに、現代の日本の教会では、宗教的な要素が薄い(もしくは明示されていない)芸術作品を教会の中に設置したり、礼拝や集会の中で賛美以外の音楽を用いることはほぼ無いと思います。現代に生きるクリスチャンが一般芸術をどのように理解すればいいのか?繰り返し授業で聞かれた重要な問いでした。その答えは創造主である神ご自身が素晴らしい芸術家であり、人間自身も神のかたちに造られたもので、芸術的な能力を与えられていることをまず理解することから始まります。芸術を通して創造の美しさを現し、この世界の現実を描くことは「神のかたち」として大切な活動です。授業の最後に提出した論文では、芸術と教会をテーマにして、いかにクリスチャンが芸術的想像力(Imagination)を深められるかという内容について書きました。教会のリーダーが率先して、芸術(アート)に触れること、時には制作を経験すること。教会が芸術家そして芸術を好む人々のコミュニティ(共同体)を受け入れていくことの重要さについて学びました。もちろん聖書の観点から、芸術に対する神学的な視点を養うことも大切です。芸術を教会の中に積極的に取り込むことは、クリスチャンとして文化を再解釈する文脈化の働きでもあります。将来はクリスチャンが芸術を楽しみ、体験していく場を更に広げていくことができたらと願います。(笠川路人伝道師)
リージェント3年目の学びで「クリスチャンの想像力」(英語名:Christian Imagination)という芸術の授業を履修しました。音楽以外の芸術は私には中学以来で、画家や作家、写真家といった面々と一緒に芸術を学び、実際に芸術作品を制作するとてもチャレンジな授業でした。西洋において、絵画や彫刻、音楽といった芸術は教会の中で宗教芸術として発展しました。しかし近現代の芸術は、ヒューマニズムに代表されるように、宗教芸術への反動として、その対象が神や聖書的世界から人間中心へと大きく変化を遂げました。結果として、福音派の一部のクリスチャンは、クリスチャン以外の芸術に対して厳しい態度を取り続けてきたことを学びました。確かに、現代の日本の教会では、宗教的な要素が薄い(もしくは明示されていない)芸術作品を教会の中に設置したり、礼拝や集会の中で賛美以外の音楽を用いることはほぼ無いと思います。現代に生きるクリスチャンが一般芸術をどのように理解すればいいのか?繰り返し授業で聞かれた重要な問いでした。その答えは創造主である神ご自身が素晴らしい芸術家であり、人間自身も神のかたちに造られたもので、芸術的な能力を与えられていることをまず理解することから始まります。芸術を通して創造の美しさを現し、この世界の現実を描くことは「神のかたち」として大切な活動です。授業の最後に提出した論文では、芸術と教会をテーマにして、いかにクリスチャンが芸術的想像力(Imagination)を深められるかという内容について書きました。教会のリーダーが率先して、芸術(アート)に触れること、時には制作を経験すること。教会が芸術家そして芸術を好む人々のコミュニティ(共同体)を受け入れていくことの重要さについて学びました。もちろん聖書の観点から、芸術に対する神学的な視点を養うことも大切です。芸術を教会の中に積極的に取り込むことは、クリスチャンとして文化を再解釈する文脈化の働きでもあります。将来はクリスチャンが芸術を楽しみ、体験していく場を更に広げていくことができたらと願います。(笠川路人伝道師)
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://mikotoba.asablo.jp/blog/2015/09/13/7790524/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。