20121028 苦難の中で神様を信じる2012年10月28日

「そして言った。『私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。』」 ヨブ記1章21節

 旧約聖書に出てくるヨブという人物は人生に大きな苦難を受けた人です。彼の体験は人生の危機に直面する人にたくさんの気づきを与えてくれます。ヨブは神様を信じ、しかも注意深く信仰生活を送っていた人でした。彼は10人の息子と娘に囲まれ幸せな生活をしていました。またおびただしい羊、牛などを所有し、その地域随一の富豪と言われていました。その彼が自然災害や他国人の略奪隊によって、一瞬にして子どもたちを含めてすべてを失ってしまうという経験をしたのです。さらに不幸は重なって彼自身も足の裏から頭のてっぺんまで悪性の腫物で覆われてしまったのです。その悲惨の中で最愛の妻までもが「それでもなお、あなたは自分の誠実を堅く保つのですか。神をのろって死になさい。」と彼をののしったのです。
 人はいったいこのようにすべてを失う中でも神様を信じることができるのでしょうか。この問いこそがヨブ記の主題です。上記の聖書箇所は大きな苦難の中でヨブが語った言葉です。この言葉からいかにしてヨブが人生の危機の中で神様とともに歩み、また神様を信じ通したか、そして危機を乗り越えて行ったかを考えてみましょう。
第一に、ヨブは神様が善と愛に満ちたお方であると信じたことです。たとえどんなことが起こったとしても神様は私たちを愛しておられることを信じたのです。第二に、神様が彼の人生のすべてを知っておられ、彼のためにプランをお持ちであることを信じたのです。ヨブはこの苦難の中でこのようにも言っています。「しかし、神は、私の行く道を知っておられる。神は私を調べられる。私は金のように、出て来る。」(ヨブ記23章10節)第三に、ヨブはすべてが神様の所有であり、私たちが地上で受けるものすべては神様からの賜物であることを知っていたことです。
 人生は谷あり山ありの連続です。人生における変化は不可避です。ヨブが信じた神様を私たちも人生の変化の中で信じていきたいと思います。

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