愛の負債 ― 2026年09月13日

だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことは別です。他の人を愛する者は、律法の要求を満たしているのです。
                     ローマ人への手紙13章8節

 「だれに対しても、何の借りもあってはいけません」と聞いて、金銭的な必要がある時、個人や金融機関から借りてはならないのか、と疑問に思うかもしれません。「借りようとする者に背を向けてはいけない」(マタイの福音書5章42節)と「悪しき者は借りるが返さない」(詩篇37篇21節)なども合わせて考えると、借りたものを期日内に必ず返す、完済できないような無理な借金やカード払い、ローンなどはしない、という原則が読み取れます。
 このように金銭的な負債をできるだけ少なくすることで、8節後半の教えをもっと実践しやすくなります。私たちは家族や友人、学校の先生、同僚、医療関係者などから多くの愛と助けを受けて生きています。そして何より神さまの愛と助けをいただいています。この「愛の負債」は、返済によってなくなる金銭的な負債と違い、一生消えることがありません。私たちは、常に互いに愛し合うように勧められています。また、9〜10節では、隣人を自分自身のように愛することが勧められています。自分自身を愛すること自体は悪いことではありませんが、自分自身を大切にする心を隣人愛にも向けることが大切です。そうすれば、隣人に悪を行わないだけでなく、律法の要求を満たすことにもつながります。
 隣人愛について良きサマリア人のたとえ話(ルカの福音書10章25〜37節)から、少なくとも2つのことを学べます。第一に、隣人の範囲を、自分たちの仲間だけに限定せず、内と外という区別でいう「外」にいる人にまで広げることです。第二に、隣人を愛するためにはお金も時間もエネルギーも必要だということです。金銭的な負債をできるだけ少なくして、お金や時間、エネルギーを隣人を愛するために用いる余裕を持ち、私たちは、神さまと人々に対して愛の負債があることを覚えながら互いに愛し合う者でありたいと願います。    (ハレファ・スルヤ)

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