怒りのコントロール2024年09月15日

しかし、王妃ワシュティは宦官から伝えられた王の命令を拒み、来ようとはしなかった。そのため王は激しく怒り、その憤りは彼のうちで燃え立った。そこで王は時を熟知している、知恵のある者たちに言った──このように、法令と裁判に詳しいすべての者に諮るのが、王の慣わしであった。    エステル記1章12~13節

 今回から「エステル記」です。この場面は、ペルシアのクセルクセス王が、王妃ワシュティの容姿のすばらしさ、美しさを民と首長たちに見せるため、王冠をかぶり、王の前に出るように伝えるのですが、王妃ワシュティは、その命令を拒みます。そのような行動をとった王妃ワシュティに対するクセルクセス王の感情、「激しく怒り、憤りが燃え立つ」状況がここに記されています。
 クセルクセス王は、当時インドからクシュ(エチオピア)に至る地域の127州を治めていました。そのような権力のあるクセルクセス王でしたが、「激しい怒り」「憤り」に身を任せて感情的に行動するようなことはしませんでした。クセルクセス王は、「時を熟知している、知恵のある者たち」に相談します。
 「怒り」をコントロールするために大切なことは、相談です。心の中にある「怒り」を言語化することで、「怒り」を客観的にとらえられるようになります。クセルクセス王は、127州の王として、誰にも相談せず、怒りに任せて、感情的に行動することもできましたが、彼はさすが王として「時を熟知している、知恵のある者たち」に相談しています。
 さて私たちにとって最高最善の相談相手は誰でしょうか。それは牧師でもなく、副牧師でもありません。イエスさまです。

ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。                    イザヤ書9章6節

 「不思議な助言者」と呼ばれるイエスさまこそが、私たちにとって最高最善の相談相手です。「怒り」を覚えた時、「辛い時」「寂しい時」、イエスさまに相談しつつ、今週も前にと進みましょう。                  (吉持日輪生)

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