20130721 神様はいつも不完全な者たちを用いられた2013年07月21日

「さて、十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、」 マタイの福音書10章2節

 イエス様は多くの弟子たちの中から12人を選んで、使徒と名付け、ご自分の働きの後継者にしました。彼らの使命は全世界の人々にイエス様の福音を宣べ伝えることでした。イエス様がこの重大な使命を委ねた12人の使徒たちとはどのような人々だったのでしょうか。彼らは大切な働きに相応しい高い能力や教養を持った人々ではありませんでした。彼らは不完全で罪深い者たちでした。聖書の歴史を見るとき、私たちは神様がいつも不完全な者たちを用いて、神様の大いなるご計画を成し遂げられてきたことに気づかされます。神様はご自身の大切な働きのために相応しくない者たちを選んで用いられます。それはたいへん恵み深いことです。
 旧約聖書から、神様に用いられた信仰者でありながら、不完全でもあった人々の例を見てみましょう。ノアは洪水から救出された後、酔っぱらって不品行なことを仕出かしました。信仰の父と呼ばれたアブラハムは、神様に信頼することができず、妻を妹と偽ったり、妻の女中であったハガルと関係をもって子どもを得ました。イサクも自分の命が危うくなったとき、同じように妻について偽りを言いました。ヤコブは兄のエサウの弱さに付け込んで、彼から長子の特権を奪いました。モーセは殺人者でした。また彼は高ぶり、神の命令に逆らったゆえに、約束の地に入れませんでした。彼の兄アロンは最初の祭司職を与えられた人でしたが、モーセがシナイ山で神様から律法を受け取っていたとき、金の子牛の像を造り、それを礼拝するようにイスラエル人を導きました。ダビデは姦淫と殺人の罪を犯したゆえに、父親としての権威を失いました。また彼はたくさんの血を流したゆえに神様の宮を建てることを許されませんでした。もうこれ以上述べる必要はないでしょう。神様はいつも不完全な者たちを用いて神様のご計画を成し遂げられるのです。この事実は私たちにとって大きな励ましです。神様の力は私たちの弱さのうちに完全に現れると聖書は語っています。