ヨブの戸惑いからの気付き2025年01月19日

ヨブは答えた。そのとおりであることを、私は確かに知っている。しかし、人はどのようにして、神の前に正しくあり得るのか。
                    ヨブ記9章1~2節

 ヨブ記9章では、ヨブがヨブの友シュアハ人ビルダデの発言に答えています。ヨブは、シュアハ人ビルダデの発言に対して「そのとおりであることを、私は確かに知っている」(2節)と答えています。シュアハ人ビルダデの発言を肯定しつつも、ヨブ自身の中にある戸惑いを語っています。

まして、この私が神に答えられるだろうか。神と交わすべきことばを私が選べるだろうか。    ヨブ記9章14節

たとえ私が正しくても、私自身の口が私を不義に定める。たとえ私が誠実でも、神は私を曲がった者とされる。    ヨブ記9章20節

自分のあらゆる苦痛に私はおびえています。私はよく知っています。あなたが私を潔白な者となさらないことを。私はきっと、悪しき者とされるでしょう。         ヨブ記9章28節~29節前半

 このようにヨブは、自らの中にある戸惑いを吐露しつつ、あることに気付かされます。

私たち二人(神さまとヨブ)の上に手を置く仲裁者が、私たちの間にはいません。     ヨブ記9章33節

 短いヨブのことばですが、仲介者、仲裁者、通訳者なるイエスさまが与えられている私たちとの大きな違いを感じます。そして私たちも、もし仲介者、仲裁者、通訳者なるイエスさまがおられなかったら、このヨブのような戸惑いに直面するのでしょう。

神は唯一です。神と人との間の仲介者も唯一であり、それは人としてのキリスト・イエスです。    テモテへの手紙第一2章5節

 今週も、仲介者、仲裁者、通訳者であるイエスさまに助けてもらいながら、神さまと共に歩みましょう。 
                    (吉持日輪生)