神さまの約束を信じて歩もう2023年07月09日

ダビデは二十歳以下の者は数に入れなかった。主がイスラエルを天の星のように多くすると言われたからである。ツェルヤの子ヨアブが数え始めたが、終わらなかった。しかし、このことで御怒りがイスラエルの上に下った。それでその数はダビデ王の年代記の統計には載らなかった。      歴代誌第一 27章23~24節

 上記聖書箇所に「主がイスラエルを天の星のように多くすると言われたから」とありますが、この「天の星のように多くする」の原点は、恐らく創世記15章のことです。

そして主は、彼(アブラム)を外に連れ出して言われた。「さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい。」さらに言われた。「あなたの子孫は、このようになる。」アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。  
創世記 15章5~6節

 ここには、神さまがアブラムに語られた約束とその約束を信じたアブラムのことが記されています。そしてこのアブラムの時代から約1000年後がダビデ王の時代です。ダビデ王は、約1000年前の神さまの約束を忘れていませんでした。しかし、その約束を確かめようと考えたのか、イスラエルの人口を調べた出来事が、サムエル記第二24章に記されています。冒頭に引用した内容とサムエル記第二24章とでは大きな違いがありますが、今回の歴代誌第一27章の記述から、神さまの怒りの根拠が見えてきます。それは「天の星のように多くする」という神さまとの約束を信じることができず、人口を数えようとしたことに神さまは怒られたのです。つまり創世記15章6節の「アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた」とあるように、ダビデ王をはじめ、ツェルヤの子ヨアブは、その信仰に立つことができず、人口を調べようとしたからこそ、神さまは怒られたのです。
 さて私たちは、どうでしょうか。私たちも、聖書に記されている神さまの約束を信じる者として歩んでいます。私たちもアブラムのようにまっすぐに「アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた」の立場に立ちたいものです。
 神さまの約束が、昨日のことであっても、また数千年前の約束であっても、神さまは必ず約束を果たしてくださることを信じること、それが神さまの前の義(正しさ)であることを覚えて今週も歩みましょう。 (吉持日輪生)