粛々と救いの御業は進んでいる2021年01月10日

さばきつかさが治めていたころ、この地に飢饉が起こった。そのため、ユダのベツレヘム出身のある人が妻と二人の息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在することにした。                      
                ルツ記1章1節

 士師記を読み終え、今週からルツ記です。上記聖書箇所ルツ記1章1節から、ルツの時代背景をいくつか読み取ることができます。冒頭に「さばきつかさが治めていたころ」とありますが、この「さばきつかさ」とは「士師」のことです。ですからルツ記は、士師時代の出来事ということになります。また飢饉の中、ベツレヘムからモアブの野へ移動していますが、「モアブの野」とは、モアブ人が住んでいた場所と考えられます。そうであるならば士師の時代、イスラエル人とモアブ人は敵対関係(士師記3章12~14節)にありましたので、飢饉を逃れるためとはいえ、敵の住む場所へと移動していることになります。まさに士師記後半の「それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた」(士師記21章25節)状況の一つと言えます。
 しかし、ルツ記を読む時、士師記後半の混沌とした混乱の時代にあっても、神さまは救いのご計画を、粛々と進めておられた、そのことを私たちは教えられます。

 新約聖書冒頭に記されているイエス・キリストの系図には、次のようにルツが登場しています。

アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。(中略)サルマがラハブによってボアズを生み、ボアズがルツによってオベデを生み、オベデがエッサイを生み、エッサイがダビデ王を生んだ。ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み、(中略) ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
                 (マタイの福音書1章1~16節抜粋)

 2020年を終え、2021年に入りましたが、まだまだ新型コロナウイルスの問題を抱え続けています。しかし、神さまの救いのご計画は、今も、このような状況の中にあっても、変わることなく粛々と進められていることを信じましょう。今週も、私たちを救ってくださる神さまを信じて歩みましょう。(吉持日輪生)

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