単独指導体制から集団指導体制へ2020年12月27日

さあ、あなたがたすべてのイスラエルの子らよ。今ここで、意見を述べて、相談してください。                       士師記20章7節

 上記個所と同じような内容が、士師記19章一番最後の30節、つまり士師記
20章のすぐ直前に記されています。

それを見た者はみな、「イスラエルの子らがエジプトの地から上って来た日から今日まで、このようなことは起こったこともなければ、見たこともない。このことをよく考え、相談し、意見を述べよ」と言った。        士師記19章30節

 ここから士師記時代のイスラエルの状況が見えてきます。士師がそれなりの期間イスラエルを治めていく士師記前半の時代から、短命の士師が続き、士師記後半になると、次のような言葉が記されるようになります。

そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。                         士師記17章6節

 さてこの「自分の目に良いと見えることを行って」いく流れは、イスラエルにど
のような状況をもたらしたでしょうか。そのことを具体的に記しているのが士師記19章のあの悲惨な出来事でした。
 そして、そのような状況から生まれてきた流れ、それが「よく考え、相談し、意見を述べる」という取り組みでした。つまり「族長」、そして「士師」といった「単独指導体制」から「集団指導体制」へと変化していったことが伺えます。
 私たちの教会も、現在は、誰かが強いリーダーシップを持つ「単独指導体制」ではなく、牧師、副牧師を含む役員の方々による「集団指導体制」と言えます。そして、ちょうど今は、次年度の計画や、予算を立てていく時期です。私たちの教会が、良い「集団指導体制」の中で、来年度の計画が立てられ、益々キリストの身体なる教会として、成熟していくように、ぜひお祈りください。    (吉持日輪生)

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