愛を持って関わり続けてくださる神さま2020年12月06日

そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。                         士師記17章6節
 
 士師記17章には、まさに上記に記されている「自分の目に良いとみえること」が、いくつも登場します。
①母の銀千百枚を盗むミカ(士師記17章1~2節)
②盗んだ銀を母に返すミカ(士師記17章3節)
③銀二百枚で「彫像と鋳像」を造る母(士師記17章3~4節)
④「神の宮」を持ち、エポデとテラフィムを作り、息子の一人を祭司に任命するミ
カ(士師記17章5節)
⑤レビ人を祭司に任命するミカ(士師記17章7~10節)

 さて上記①~⑤がどのように「自分の目に良いこと」だったかですが、
①に関しては、出エジプト記20章に記されている十戒の第八戒に違反しています。
②でミカが母親に「銀千百枚」を「返していること」は良いことですが、何がきっかけで返すことになったのかは記されていません。ですから気ままなミカの姿に見えます。
③は十戒の第一戒に違反しています。
④⑤も神さまがなさることであって、人が勝手にできることではありません。

 このように、このミカの時代は、記述通り「自分の目に良いとみえること」をそれぞれがしていました。
 しかし、それで神さまのご計画が歪められ、曲げられ、途中で終わってしまっているでしょうか。神さまは、それでも愛をもって関わり続けて下さり、イスラエルの民を導き続けています。
 私たちは、今、アドベント(待降節)を歩んでいますが、イエスさまの誕生においても、その時代の荒波にもまれつつ、それでも神さまは愛をもってヨセフとマリアを導かれました。そして今も、今年も、私たちは様々な時代の荒波を経験してきましたが、やはり神さまは愛をもって、その時その時に必要な知恵や、助けを備えて下さり、ここまで私たちをお導きくださいました。そのことを思い返しつつ、神さまに信頼して今週も歩みましょう。             (吉持日輪生)

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