過去の行いではなく、今日の信仰2020年03月15日

ヌンの子ヨシュアは、シティムから、ひそかに二人の者を偵察として遣わして言った。「さあ、あの地とエリコを見て来なさい。」彼らは行って、ラハブという名の遊女の家に入り、そこに泊まった。            
                              ヨシュア記2章1節

 上記聖書箇所に登場する「ラハブ」。彼女の名前をそれなりに有名にしているのは、マタイの福音書1章1節「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図」の中に登場するからです。


サルマがラハブによってボアズを生み、ボアズがルツによってオベデを生み、オベデがエッサイを生み、エッサイがダビデ王を生んだ。ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み、                マタイの福音書1章5~6節

 このようにラハブは、イエスさま誕生の系図に登場するだけでなく、ダビデ王、ソロモン王にもつながることが分かります。さらに新約聖書では2箇所でラハブのことが紹介されています。


信仰によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な者たちと一緒に滅びずにすみました。  
                       ヘブル人への手紙11章31節

同じように遊女ラハブも、使者たちを招き入れ、別の道から送り出したので、その行いによって義と認められたではありませんか。   
                            ヤコブの手紙2章25節

 このようにラハブのことが評価されています。しかしラハブのことを紹介する時、同時に伝えられている内容が「遊女」です。旧約聖書、新約聖書において「遊女」と訳されている言葉は、「売春婦」「神殿娼婦」「売る人」を意味していて、今日のキリスト教倫理から考えると「排除」される人でした。
 そのようなラハブが、イエスさま誕生の系図に加えられていること、また新約聖書で良い例として扱われていることから学ぶことは、神さまは過去の行いではなく、今の信仰を見られるお方ということです。
 昨日の不信仰な行動を悔い改めて、今日こそ、信仰をもって歩みましょう。                       (吉持日輪生)

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