伝道とは何か2019年10月13日

イコニオムでも、ふたりは連れ立ってユダヤ人の会堂に入り、話をすると、ユダヤ人もギリシヤ人も大ぜいの人々が信仰に入った。      
                              使徒の働き 14章1節                                    
 伝道とは何でしょうか。伝道集会、路傍伝道、そして個人伝道と、教会では「伝道」という言葉が頻繁に使われてきました。英語ではEvangelism(エバンジェリズム)という言葉になりますが、これはギリシヤ語のユーアンゲリオン(福音という意味)を語源に持ちます。伝道とは、端的に表現するならば、「福音を語り、正しい回心に導くこと」です。もう少し詳しく伝道について説明するならば、「伝道とは未信者に対するキリストの救いの宣言であり、彼らを悔い改めと回心に導き、罪の赦しを宣言し、地上におけるキリストの身体である共同体のメンバーになり、聖霊の力により他の人に仕える人生を送るように招くことである。(1)」と言えるでしょう。この説明によると、伝道とは、福音(キリストの救い)の宣言から、悔い改めと回心への導き、そしてキリストの身体である教会のメンバーとして招くところまでのプロセス(過程)であることが分かります。一人の人がイエス・キリストの福音に触れ、悔い改めてたましいの救いを得るためには、様々な準備や出来事、信じるための導きが必要です。使徒の働き14章のイコニオムでのパウロとバルナバの働きも、福音を伝えると同時に、大ぜいの人々が信仰に入るための導きや励ましの働きがあったことが想像できます。私たちは、パウロやバルナバのような素晴らしい働きを実現することは難しいと思うでしょう。しかし、一人の人が救われ、教会の一員となる伝道のプロセスの中で私たちができることとして、たとえば未信者の方を教会にお誘いすること、個人の証しを共有すること、そして、信仰に導かれつつある方に声をかけ、友達になることが挙げられます。神さまはこの世界で、もちろん日本においても、イエスさまの福音が伝えられて行くことを望んでおられます。次回は伝道の主人公は誰かについて考えます。(笠川路人)
(1) デビット・ボッシュ、Transforming, Mission 10-11頁

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