伝道について学ぶ2019年10月06日

ところが、その中にキプロス人とクレネ人が幾人かいて、アンテオケに来てからはギリシヤ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた。
             使徒の働き 11章20節                                    
バルナバコースの第11課と12課は、2回にわたり「伝道」について学びます。「伝道」は周りの人々にイエスさまのことを伝え、救いへと導いていく大切な奉仕ですが、「伝道」という言葉に対してどのようなイメージを持っておられるでしょうか。「伝道」という言葉を聞くと、「わくわくする」、「元気が出てくる」、「嬉しい」といった肯定的な感情を持たれるでしょうか。逆に、「何か気が進まない」、「自分にはなかなかできない」、「できれば避けたい」という後ろ向きの感情を持つでしょうか。私自身、高校生の時に、仲の良かった親友に伝道をしたところ、強く否定され、人間関係が難しくなった経験があり、それから長い期間「伝道」に対して肯定的な感情を持つことができませんでした。クリスチャンであることは伝えておいて、もし何かを聞かれたら答えるといった立場を取っていたと思います。しかし、その後、教会を通して伝道をする機会を与えられたり、職場の中で不思議と証しをする機会を経験するうちに、伝道について学ぶ機会を頂きました。何よりも、人がイエスさまと出会い、救われていくことを間近で関わり、それを見ることは本当に素晴らしい経験です。神さまが私たち一人一人を選び、救いへと導いてくださる目的は、私たちの人生を通して神さまの栄光が現わされ、イエス・キリストの姿に変えられていくことですが、神さまは、特に「伝道」という奉仕を通して、私たちにチャレンジを与え、信仰を成長させてくださるという恵みを体験することができました。伝道すること自体は非常にシンプルだと思います。アンテオケ教会では、キプロス人とクレネ人の幾人かによってギリシヤ人に対する伝道が進み、教会が成長していきました。しかし、伝道することに課題を覚え、難しさを感じる現代の日本において、私たちが心からあふれる喜びを持って、人々をイエスさまのもとに導いていくことには、励ましと準備が必要です。バルナバコースの終わりに「伝道」の学びを2回に渡って置いているのには理由があります。イエス・キリストの福音の理解を深め、聖書の読み方や祈りの生活を学び、人間関係についての洞察を深めていくことが、全て伝道に繋がり、伝道に生かされるようにという意図があります。伝道を喜び、伝道を通して私たちの信仰を励ましてくださる神さまに期待しましょう。それでは次回は、「伝道」とは何かを考えます。(笠川路人)

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