三位一体の関係をモデルとして2019年02月24日

人知をはるかに超えたキリストの愛を知ることができますように。こうして、神ご自身の満ち満ちたさまにまで、あなたがたが満たされますように。                    エペソ人への手紙 3章19節    
                                
 人間は神のかたちに造られたと創世記1章に書かれています。1章26節で「われわれのかたちに」と自らを複数形で語られた神さまは、三位一体(父・子・聖霊)であり、三位一体の豊かな交わりの中に生きる神さまです。この地上に神の御姿として現われたイエスさまは、父なる神さまとの愛の関係に生き、父なる神と全てを共有している(マタイの福音書11章27節)と語られました。相互に愛し合い、与え合い、補完し合う三位一体の関係に、イエスさまは「あなたがたは私の友です。」(ヨハネの福音書15章14-15節)と私たちを招かれました。キリスト教の基本教理である三位一体は、理解にしくいと言われますが、実は三位一体の神さまとその関係性を知っていく時に、私たちは兄弟姉妹との人間関係や友情におけるモデル(理想形)を得ることになります。ジェームス・フーストンは、「三位一体とは、単にほこりをかぶった古めかしい教理ではありません。それはキリストにおいて、神の御霊の働きにより、ご自身を人間に啓示される神の生ける神秘です。それゆえ私たちは、この三位一体なる神との深い交わりに入るときにのみ、初めて完全に自分自身を理解できるようになるのです。父、子、聖霊の愛の共同体に引き寄せられるとき、初めてどのように他者に近づくべきかを教えられるのです。(1)」と説明しています。
 父なる神さまを知る時に、目の前の兄弟姉妹を、神のかたちに造られた素晴らしい存在として再確認することができます。父なる神さまは、私たち一人一人を「非常に良かった」、そして「高価で尊い」存在として創造されました。御子なるイエスさまは、私たちの罪のために十字架の上で死んでくださった。この地上で生きる限り、確かに私たちは罪の影響を受け続けています。しかし、そんな私たち一人一人のためにイエスさまは命を犠牲にして、罪を赦し、永遠のいのちを与えて下さり、友となって下さった。私たちの人生の目標は、教会に生きる関係を通して、イエスさまの御姿に変えられて行くことです。聖霊なる神さまは、助け主として私たちの心に内住し、働いて下さる。そして、聖霊なる神さまは私たちの霊的な友情を通して、教会の中で力強い働きをしてくださいます。次回はどのように霊的友情を深めていくことができるかについて考えたいと思います。(笠川路人)
(1) ジェームス・フーストン「神との友情」345頁

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