祈りの伝統の実践2018年10月14日

私の祈りが、御前への香として、私が手を上げることが、夕べのささげ物として立ち上りますように。                  詩篇 141篇2節 

5つの祈りの伝統について学んできましたが、現代に生きる私たちの生活の中でどのように実践することが出来るでしょうか。まず初めに1日や1週間の歩みの中でどのような祈りをしているかを確認します。日々の習慣として祈っている祈りの言葉はどのようなものか。一度、私たちの生活の中の祈りを棚卸しのように整理してみることは有益です。その上で、祈りの伝統から、無理なく自然な形で取り入れることができる祈りが何かを考えます。例えば、私の場合は1日の中で疲れを感じた時や、忙しさの中でストレスを感じる時に、ジョン・カシアンの「短い繰り返しの祈り」を実践したり、夜寝る前の祈りにイグナチウス・ロヨラの「良心の検討の祈り」の一部を組み入れたりします。これらは、忙しさの中であっという間に過ぎ去っていく日々の中で、神さまの臨在と恵みを覚えることの大切さを知る機会となっています。さらに、子どもたちと一緒に寝る前の祈りをする時にも、「良心の検討の祈り」の簡単なものとして、「今日、一番嬉しかったことは何だった?」、「反対にいちばん悲しかったことは何だったかな?」と質問し、「神さまが○○ちゃんの近くにいてくれたと感じた時はいつだった?」と聞くことは、日々の生活の中で家族と共に神さまの臨在を感じ、祈りを深める経験となります。
さらに具体的な取り組みとして、祈りの伝統のガイドラインに沿って、実際の祈りを書き記し、実生活の中で祈っていくことをお勧めします。日々のディボーションの時間に開くみことばから、短くてもいいので祈りの言葉を書き出し、祈っていく。主の祈りの懇願を一つ一つ日ごとに祈り、瞑想する(思い巡らし、思いついたことを書き記す)ことは、私たちの祈りを深めることになります。私たちの祈りが深まることによって、神さまとの祈りを通じた豊かな関係を味わうことができることを願います。次回からは、バルナバコースの第4課である、「聖書の読み方」について書かせて頂きます。(笠川路人)

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